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冷蔵庫について

冷蔵庫の歴史と原理について
  国産第1号の電気冷蔵庫を発売したのは昭和5年の事です。
 当時は冷蔵庫のことを「冷蔵器」って呼んでいました。
 冷蔵庫の冷却の仕組みは、気化熱を利用しています。気化熱とは、夏に道路へ水をまくと涼しくなりますが、これは水が蒸発するとき、まわりから熱が奪われる現象の事です。冷蔵庫の場合は水ではなく、代替フロンガスを使用しています。以前は、フロンガスを使用していましたが、オゾン層の破壊など環境に大きな影響があるため、現在では代替フロンを、気化熱として利用しています。

冷蔵庫の上手な使い方

季節にあわせて適温を設定しましょう。
 設定温度は「強」「中」「弱」と調節できます。「強」は「弱」に比べて約20%の消費電力量が増加します。
 季節や食品の入れ具合に応じて、設定温度をこまめに調節しましょう。
調理中や残った料理は冷めてから冷蔵庫へ入れましょう。
 冷蔵室、冷凍室ともに、温度の高い食品を入れると、冷蔵庫内の温度は高くなり、他の食品が傷みやすくなります。熱いものは冷ましてから入れましょう。
冷蔵庫の詰め込み過ぎに注意しましょう。
 冷蔵庫内に食品を詰め込みすぎると、庫内の冷気の循環が悪くなり、どこに何が入っているのかわからず、扉を開けている時間も長くなります。食材の使い残しを出す原因にもなり、「賞味期限を過ぎちゃった!」って事にならないように、常に庫内の整理をしましょう。

冷蔵庫内の各温度について
室 名 設定温度 説 明
冷凍室 約-18℃ 3週間から1カ月程度保存したい時。冷凍する前に使う分を小分けして保存すると便利です。生肉類を保存する時は、できるだけ新鮮な素材を選びましょう。
切れちゃう冷凍
(ソフトフリージング)
約-7℃ 2〜3週間程度の保存に適しています。チルドより保存期間長いです。取り出して包丁で切れ、小分けや解凍の手間が少ない。
パーシャル室 約-3度 1〜2週間程度の保存に適しています。微凍結状態より新鮮な状態で保存ができます。
氷温 約-1度 1〜2週間程度の保存に適しています。凍らない状態です。
チルド室 約0℃ 1週間以内の保存に適しています。取り出してすぐ調理できます。
冷蔵室 約3〜6度 日持ちする食品の保存に適しています。
卵・牛乳・バター等
野菜室 約5〜7度 そのまま食べたいりんご、ぶどう、レモン、苺などの果物の保存に適しています。カットした果物や、食べる前の冷却にも活用でき、2〜3日で食べましょう
 それぞれの室温の保存日数は目安です。細菌の多くは、10℃で増殖がゆっくりとなり、マイナス15℃では増殖が停止しますが、細菌が死滅する訳ではありませんので、冷蔵庫を過信せずに、早めに食べましょう。 
第13回 「冷蔵庫について」
2002年 9月 14日作成
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