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殺生について



 人間を含め生物は、他の生き物(野菜などの植物や魚・牛などの動物)を食べなければ、生きていく事が出来ません。ベジタリアンだから関係ないって人がよくいますが、植物だって生きてます。

 動物の世界では、弱肉強食が日常茶飯事ですが、ライオンやチーターなどが常に鹿などを、食べているかと言えば、そんなことはありません。

 空腹になったときのみ、生きるために狩をするのです。
 

 最近、新聞やネット上で、動物を自分の快楽の為に殺したり、虐待するニュースが流れていますが、そんな行為はとんでもない事ですが、「自分は生き物を殺生した事はなく、動物を殺すなんて野蛮な奴だ。おれは今まで動物をいじめたり、殺生した事なんて一度も無いよ」みたく、正義ぶってる人がいますが、誰かが「と殺」した肉や収穫した野菜を調理して食べる行為は、あなた自身が殺生しているの同じなのです。
 ただ、快楽の為に殺す行為と、食べる為に殺す行為とでは、考え方が全く違います。でも、食材を無駄に買い、無駄に作り、それを食べずに捨てる行為は決して良いことではありません。

 食べるとは生きていくために、必要不可欠な行為であり本能です。そのためにだれかが狩(飼育)をして、解体(と殺)している事を忘れないで下さい。

 殺生についてと偉そうな題目をつけましたが、「食べ物を粗末にしないで下さい。一つのお皿には多くの命が凝縮している事を忘れないで下さい」と言う想いを伝えたくて書きました。
第15回 「殺生について」
2002年 11月 3日作成
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